
2025年は、イタリア・ルネサンス後期を代表する作曲家、ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(Giovanni Pierluigi da Palestrina, 1525–1594)の生誕500年という記念すべき年にあたります。
パレストリーナが完成させたとされるルネサンス音楽の様式は「パレストリーナ様式」とも呼ばれ、特にその厳格な対位法の書法は、バッハやベートーヴェンをはじめとする後世の作曲家たちに多大な影響を与えました。
本講座では、バーゼル・スコラ・カントルムで古楽奏法と古楽の音楽理論を学ばれた菅沼起一氏を講師にお迎えし、パレストリーナの音楽書法の中でも特に「対位法」に焦点を当て、16世紀当時の演奏法や、当時の音楽学習者がどのように対位法を学んでいたかを考察しながら、その本質に迫ります。
私たちは往々にして、後に確立された音楽理論の視点から古い時代の音楽を理解しようとしがちですが、それでは当時の音楽の「真の姿」を見逃してしまう危険性があります。この講座を通じて、私たちが知っている「対位法」の見方が大きく変わるかもしれません。
古楽を愛する方やこの時代の音楽を演奏される方はもちろん、「古楽はつまらない」と感じている方にも新たな発見をもたらす、非常に興味深い内容となっています。
全日本合唱コンクールの課題曲にパレストリーナを取り上げる方にもご参考となることでしょう。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
日時:2025年6月7日(土)10:30~12:00(受付開始10:00)
講師:菅沼起一(リコーダー奏者/音楽学博士)
受講料 一般3,000円 学生1,500円
※パナムジカのショールームで使用できるクーポン券600円分付き
参考テキスト:『理論家に学ぶ 16世紀の演奏法』(音楽之友社)6,600円
アーカイブ動画 なし
主催:パナムジカ
共催:コーラス・カンパニー
【講師プロフィール】
菅沼起一(すがぬま・きいち)
京都市出身。東京藝術大学音楽学部古楽科(リコーダー)を経て、同大学院修士課程(音楽学)を修了。大学院アカンサス音楽賞受賞。同大学院博士課程在籍中、日本学術振興会特別研究員(DC1)を務める。バーゼル・スコラ・カントルム(スイス)音楽理論科を経て、フライブルク音楽大学(ドイツ)との共同博士課程を最高点(Summa cum laude)で修了し博士号を取得。スコラ・カントルムで記譜法の授業を担当するほか、ルドルフ・ルッツ指揮J. S. バッハ財団による演奏会シリーズに参加するなど、リコーダー演奏と音楽学研究の二足の草鞋を履いた活動を行なっている。2019~20年度ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2021年度日本学術振興会育志賞受賞。2024年度より京都大学にて博士研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、洗足学園音楽大学非常勤講師ほか。
※この企画は対面で開催いたします。
※お客様のご都合による欠席の場合、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
※受講生の皆様のための駐車場はございません。お車でお越しの方は近隣のコインパーキングをご利用ください。
できるだけ公共交通機関をご利用の上お越しくださいますようお願いいたします。
※お申込み・お支払い完了後、参加方法を記載したメールがお手元に届きます。お申込み後、2日経ってもメールが届かない場合は、弊社までご連絡ください。携帯電話の迷惑メールフィルターの設定で、@choruscompany.com からのメールを「受信する」にしてください。